中央銀行の気候変動シナリオ − パリ協定の目標達成には、日本のエネルギーミックスの早急な脱炭素化が必要 −

23 August 2020

中央銀行の世界的なネットワークによって作成された気候変動シナリオによると、パリ協定の目標を達成するには、日本のエネルギー市場は現行の基本計画よりもはるかに迅速に脱炭素化する必要があることが、気候変動に関するアジア投資家グループ(AIGCC:Asia Investor Group on Climate Change)が新たに実施した分析で明らかになった。

また、この気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク(NGFS: Network of Central Banks and Supervisors for Greening the Financial System)による気候変動シナリオは、パリ協定の目標達成には、アジアのエネルギーセクター全体で2050年までに毎年3,300億米ドルの追加投資が必要となることを示唆している。

NGFSによって6月に公表された同シナリオは、地球温暖化を放置することによって生じる可能性のある社会経済的な影響に加え、パリ協定に沿ったネットゼロエミッションへの秩序だった移行および無秩序な移行のシナリオを提示している。同ネットワークには、中国や日本、韓国などのアジア主要国の中央銀行ならびに金融監督当局が関わっている。

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